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画像 / Picture

全て / all
カラー / color
モノクロ / monochromatio
画像なし / no picture

作品ナンバー / No.

題名 / Japanese title

英語題名 / English title

フランス語題名 / Friench title


アクサン・セディーユは無視してください。
You can''t use the accent mark or the cédille.

タイプ / Type

全て / all
油絵(完成)/ oil
習作 / study
パステル / pastel
デッサン / sketch

制作年 / Producted year


を含む。 / including

印象派展 / Exhibition

サイン / Signature

キーワード / Keywords

自画像 / self portrait
画中画 / picture in the work
彫刻 / sculpture
ヌード / nude
家族 / family
子供 / child
女性 / womankind
兵隊 / soldier
後ろ姿 / one's back
雪 / snow
雨 / rain
橋 / bridge
バルコニー / balcony
室内 / Interior
海 / sea
帽子 / hat
カヌー・ボート・ヨット / canoe,boat,sailing
川 / river
本・読む・書く / book,reading,writing
編む / knitting
料理 / eating
果物 / fruits
花 / flower
動物、虫、鳥 / animals,insects.birds
肉 / meat

画中の人物数 / Number of people

地図 / Map

地図有り / Map
作風、style of painting
カイユボットの作風は大きく「パリ期(印象派期)」と「プティ=ジャンヌヴィリエ期」に分類され、さらにパリ期は「前期」と「後期」に分類されるといえます。※個人的主観に基づいています。
パリ期(印象派期)パリに住み、印象派展に出品していた時期

「作り込んだ構図」で「都会的なテーマ」を、客観的な立場・視点で描いているものが多い。 「透視図法」を使い、絵画に奥行きを持たせることを好んでいました。
自身がその時は興味や関心を深く寄せているものを描くため、愛や喜びなどといった女性的で抽象的なテーマのものはではなく「男性的」「具体的」な主題がほとんどです。
また「青味がかった紫色」を好んでいたように思われます。

[作り込んだ構図 / careful composition]

特に前期(左&中)はデッサンや習作が熱心でした。右は鏡に映った二人の男がさらに鏡に映っている様子を描いています。

[透視図法 / perspective]

消失点を置き、絵画に奥行きを持たせています。

[男性的な主題 / male sibject]

女性よりも男性を描くことが多かった。カイユボットが独身貴族だったことも関係あるのかもしれません。

[特徴的な青味がかった紫色 / characteristic bluish purple color]

もちろん全部がそういう傾向というわけではないが、カイユボットの特徴的な色遣いのひとつです。影なども紫がかった色味で描くことが多い。

前期(1873年頃〜)

レオン=ボナの画塾時代を経てサロンに応募していた頃〜第二回印象派展頃までを指します。
硬い筆致で考え抜かれた構図の作品が多いのが特徴。デッサンや習作もこの時期のものが一番多い。
「労働者階級」「新しいパリ」「家庭の中の孤独」などのテーマを多く描く。「孤独」というテーマは少し形を変えて後期にも引き継がれます。

[労働者階級 / the working class]

労働者を描く(貧困を意図せず)というのは珍しいテーマでした。また、裕福なカイユボットが労働者を描くという点でもなかなかおもしろい視点です。

[新しいパリ / Paris nouveau]

オスマン知事の改革によって新しくなったパリを好んで描きました。鉄道近辺の鉄橋(左&中)と、新しくできた高級住宅街を眺める様子(右)

[家庭の中の孤独 / loneliness in the family]

後期(1879年頃〜)

オスマン大通りに引越をした第四回印象派展の頃から第七回印象派展の頃までを指します。
硬い筆致の作品に加え、筆に色を乗せたような作品も増えてきます。
「上から見た眺め」「バルコニー」「カヌー」「肖像画」などのテーマを多く描きました。
前期の「家庭の中の孤独」は「都会の中の孤独」に形を変えました。数は多くないものの秀逸なテーマです。

[上から見た眺め / view from upper]

大通り近くの6階に引っ越ししましたが、そこからの眺めがよほど気に入ったようです。

[バルコニー / balcony]

左はバルコニーの鉄柵を通してみた通りの様子。この鉄柵を一部に描いた作品も多い。右はバルコニーから街を眺める男達。

[カヌー / canoe]

別荘のあったイエールでカイユボット自身もよくカヌーを楽しんでいました。水浴や釣りの絵もよく描きました。

[肖像画 / portraits]

誰かに頼まれて描くというよりも、友人をモデルとして描くことがほとんどでした。

[都会の中の孤独 / portraits]

描く数は少なかったが秀逸なテーマ。「読む」という行為はカイユボットにとって「外界からのコンタクトの遮断」を意味しているのかもしれません。

プティ=ジャンヌヴィリエ期 パリを離れてから晩年まで

パリを離れてからはより「植物」「ヨット」など個人趣味の強い作品が多くなってきます。
硬い筆致の作品はほとんどなくなり、また人物が描かれなくなってくるのも大きな特徴です。

[植物 / plants]

植物が好きで珍しい植物を集めたり、温室で育てたりしていました。

[ヨット / sailboat]

カヌーに変わってヨットをよく描くようになる。プティ=ジャンヌヴィリエの対岸のアルジャントゥイユはヨットレースが盛んでカイユボットも自身のヨットを保有したびたびレースで優勝していました。

★その他★
[背中 / one's back]

カイユボットはよく背中を描きました。背中を描くことで鑑賞者が絵の中を覗いているような感じになったり、背中をみせているモデルが視線を誘導したりという役割も果たしています。 また、モデルの背中にテーマがあらわれていることもあります。

[肉 / meat]

持ちビルの貸していたひとつが肉屋だったらしいのだがその影響だろうか?肉を時々描いています。その他料理の絵や狩りの獲物を描くことも多い。そしてなぜか料理や肉の絵はいつも仕上げが丁寧。

[イヌ / dogs]

犬好きで自身も犬を何匹かかっていたカイユボットが描く犬はどのコもとても楽しそうなのです。


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